保育の話をしましょう!!
その他もろもろ!  by ユリア

                                         

11~20

★20.保育教諭の専門性と家庭のような暖かさ        

 

自園での乳児の食事のようすです。
一人ひとりの子どもにしっかり向き合って食事を進めます。
離乳食の子どもには、1人に1人がついて進めます。その後2人に
1人がついて進めます。そして2歳児になると、
盛りつけた後は最大6人今はコロナの為アクリル板設置の為
4人が一緒に食べている状態です。
  

   家でもなかなか食事の間中、ずっと子どもに付き添っての食事は
離乳期を除いては難しいこともあります。
   園でそうして見守る時には口や舌の動かし方や腕の筋肉の発達の
具合なども見極めていきます。そして美味しいね~とか情緒的に
話しながら、 食事を楽しめるようにしています。

★19.発達にオリジナリティーがある場合トラブルを起こしやすい??
 
 トラブルを起こしたくて起こしてはいません。
 
様々な要因が考えられます。
 
・周りのことが見えない。
・刺激が必要なのに動く事を保障されていない。
・注意が散漫な為に、体の安定感が育っていない。
・体の安定感が育っていない為に注意が散漫なこともある。
 
 まだまだ多様な事がありますが、否定的な注意をするのではなく、なぜそうなったのか、そのわけを見分けて対応していきたいです。
 
 そして、人との関わりが楽しいといった体験がサポート出来たら良いかと思います。
 
            
 

★18.発達の特徴を早く見つける
 
今こども園などでは、職員の加配の対象としては、3歳児以上の子について書類を作成しています。
 
しかしながら大勢のお子さんを見る中で0歳1歳のもっと小さい時期からその特徴を感じることがあります。加配などの対象にはなっていませんが実際には、なるべく早い時期に気付いて、対応出来るとよいようです。自園では、日常的に遊びで使う遊具の中に感覚統合を促せるような遊具を整えています。回る とか揺れる とか飛ぶ といった動きが体験できるようなものです。
 
 これらの遊びはみんな大好きですが、特徴のある子どもたちが特にそれらの遊びを好むようです。それぞれの発達に必要な事を子どもたちは知っている、ということでしょうか?

            

 

★17.身体のコントロール ~急には止まれない~
 
 特徴のある子どもの中には前の子が止まったら自分も止まる。と言ったことが難しい場合が多々あるようです。横を見ていてぶつかる。ということではなく、見ていてその場に行ったら止まるとわかっているはずの所で止まれずぶつかってしまう。といった状況になっているのです。
 このことは、赤ちゃんの時から少しずつ自分の身体を感じる体験を通して自己を認識してくることにも関わっていると思われます。
 
 しかし、幼児になってから具体的に出来る事の一つとして、運動発達を促すために、毎日体操を活用する事が出来るかもしれないと思います。
 毎日の少しずつの経験を通して、体得する事を後押し出来たらと思います。

★16.場面緘黙症??
 ばめんかんもく
 「他の状況では話しているにも関わらず特定の社会状況において話す事が出来ない」状態であると定義されているものだそうです。
家では普通にお話しているのに園の特定の場面では話さない。そんな状況の子どもたちがいます。
話せるのにどうして話さないの?と思ってしまいますが、対応を間違えると緘黙を強化してしまうことがあるそうです。
接し方は一様ではありませんが、どうしてそうなのかと注目してしまいがちですが、そこにフォーカスせず自然に接している事がよいようです。
治すとか治さないといったことが問題でなくて、そうなんだと状態を丸ごと受け入れることがはじめの一歩だと考えています。その上で何をしてあげられるかは、一人ひとり対応が異なるようです。専門家の知識も必要な所です。

★15.個性的な子どもたち
 
 その子たちをどうするのか ではなくて、その子どもたちを大人(保護者)がどれだけ受容できるかということが大事なことかなと思います。その特徴に何らかの名前が付く場合もありますし、そうでない場合もありますが、まずその子のそのままの状態をそうなんだね。と受け止めることが大事だと思いますが、時としてするべきことの形を優先しすぎてしまうときもあるし、また個性によっては形から伝える方が何かを修得しやすい場合もあります。人それぞれですよね。

★14.雲梯の効果 ~遊びながら身体の発達が促されます~
 
 10年程前の話です。自園には雲梯がありませんでした。隣接の幼稚園を吸収することになり、子ども達は、隣の園にあった雲梯で遊び始めました。
初めは体重を支え切れず、ストンストン落ちていました。毎日毎日挑戦するうちにみるみる力がついて大勢の子ども達が、スイスイ出来るようになっていきました。手に豆が出来、それが潰れて痛いだろうに、それをガンバリ豆と言いながら誇らしそうに見せてくれたりもします。
ちょっと難しいことをするのが、面白いと思えるのかな。
夢中になって遊びながら自分を支えられる力が育っているようです。
法人の姉妹園にも雲梯を設置したのですが、腕の力がついてきたのか、逆上がりが出来る子が増えたと言っていました。

★13.職員研修・職員会について 
 
 現場の知りたい事を現場からの提案によって学ぶ。または、その時現場で話し合いたい事を現場からの提案によって職員会を開く。
最近ではそうしたパターンが多くなっています。
定例の職員会は週1回金曜日に1:15~2:15の1時間と決まっています。
子ども達に対する保育観と同じです。
職員の自発性・創造性が育まれているように思います。
職員に、感謝・感謝!!

★12.乳児室に鍵?
 
 昔、自園では乳児の部屋には、子どもの手の届かない所に鍵が付いており、常時それを閉めていました。子どもが出て行ってしまうと危ないからといった理由です。
今、園では乳児の部屋に鍵はかける必要がないので、付けていません。
子どもたちは、それぞれが楽しいことを見つけ夢中になって遊んでいます。
部屋の居心地がよく楽しいことが沢山あり、信頼できる大人もいたら子どもたちは、そこで落ち着いて楽しく過ごすことが出来ています。
昔は、やはり子どもたちを管理する気持ちが強かったように思います。
つまり、あまり子どものことを信じていなかったということだなと思います。
一人ひとりに丁寧に関わる保育に変えてくることで、子どもたちの持つ力を実感している所です。
大人が思う以上に子どもたちには様々なことが理解できるようです。
しかし、まだ小さな人たちですので、信じて見守ることと、当然手助けが必要なことがあります。
バランスが必要ということですかね。

★11.これからの世界の学び ~自分で考えるということ~
 
 今までは何かを教えるとか覚えるとか習得すると言ったことが勉強する、学ぶ、ということの意味だとされていたように思います。
今もしくはこれから大切だと考えられることは、それぞれが自分で考えること、自発的に行動するために自分で考えるとか創造的な思考をする力をつけることが大切なことだと考えています。
へきなんこども園での生活の中では日々こうした力をつけられる生活を守っています。このことは、子どもの権利条約でいわれる所の意見表明権を守ることと同じ事になります。
具体的には、園では1日の多くを熱心に遊ぶ時間とし過ごしていますが、その遊びは一人ひとりが自分で見つけ選ぶことが出来るように環境を整え、またその遊びを守るといったスタンスで、子どもたちと接しています。1日の中で何回も自分で考え、決めて行動することを日々体験しています。