保育の話をしましょう

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★60. 責め心(家での出来事です)
 
  朝洗面所で蛇口からお湯がそのまま出ていました。そのまま蛇口を止めて同居の息子に「お湯出てたよ。」と普通の声で伝えました。以前の私なら、責め心満載で「もう!お湯出てたよ!!止めといてね!!」と言ってたように思います。普通に伝えれば良いことを責め心を持って伝える事でお互い気分が悪くなったり、空気が重くなるように思います。この気づきは様々な場面で役に立つかな。

★59. こだわりのある子への対応
 
  変化していくことが苦手な子、日々の自分のルーティンを変えることが難しい子がいます。行動を変えさせるのではなく、理論でああしてこうしてと伝えるのではなく、感情を共有することが有益だそです。ルーティンを崩すことは難しいので、周りを少しずつ変えていきながら変化に対応していける力となり、ルーティンへの執着が薄くなるきっかけになるかもしれません。本人の世界が広がるといいのかな。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

★58. 身体イメージが弱い場合がある
 
  自分の体をイメージする力が弱いため触っていないと自分の体がどこにあるかわかりにくく不安になる。そのため動くことにより筋肉を使うと自身の存在がわかるため、よく動いているかもしれません。子宮の中で成長するうちに圧迫感を感じながらボディーイメージを育てているということがあり、小さく生まれたりする場合は、そうした感覚が弱い場合があるそうです。また、固有格とか触覚の発達が弱い場合もあるようです。体験できなかった経験をぎゅっと抱っこしたり日々の中で補う事も考えられるそうです。また、止まることか体を抑制する体験が少なく難しいため止まることをサポートしたり姿勢を整えて座るために、さりげなく姿勢の保持が出来るよう工夫をして支えることができるようです。
     R5.8.30 小幡一美先生の法人研修より

★57. こども園でのジェンダーフリー
 
  もう何年前になるのか、20年近く前だったと思いますが、トイレのスリッパが、水色とピンクで男の子用と女の子用と考えていましたが、どちらでもよい感じで黄色のものに変えました。最近は、白いスリッパが置いてあります。登園のかばんについても以前は男女で、青と赤にしていましたが今は全員青色のかばんを使っています。
  並んだりする時も男女別ではなくなっています。小学校なども今はそうなっているようですね。
  男女ということだけではなく現場は一人ひとりの個性を大事にしながら日々の保育にあたっています。

★56.芝生の感触が・・・。
 
 裸足で芝生や砂の上を歩いたり、走ったりすることは健康にとても良いことだと思います。
 しかし、足の裏がとても敏感な子がいます。裸足で砂の上や芝生の上に立つと激しく泣きます。
 もしかして、人には分からないぐらいの痛みを感じているのかもしれません。
 そんな時は、もちろん靴を履いて遊べば良いですね。

★55. マウントをとる!!
 
  「なにかとマウントを取りたがるね~。」40才を過ぎた息子に言われた言葉です。その時私は「親だからね~。」と思ったりしましたが、そうか~。そういえばそうかもしれないと考えました。やはり目の前の人を1人の人として相対する時には、フラットに相手を尊重して話をしようと思いました。
   保育の中で、「一人ひとりを大切にする具体的な保育」の実践を目指しています。事は同じで0才の子に対しても相手を認めて相対する事が基になります。ましてや40才を過ぎた人に対しては当然より相手を尊重した方が良いなと思いました。

★54. 風が吹いても自分のせい
 
  何か自分の思いと違うことがあった時、気分が良くない時、怒りが沸き起った時、そうなったことを誰かのせいや何かのせいにしたくなることがあります。
  題名にあげた言葉は、何かのDMにあって松下幸之助翁の言葉だと書かれていました。何事も自分の身に起こることは、全て自分が創造している。自分に起因する事であるといった考え方があり、それと同様の考え方かと思います。全てを自分の責任において考え行動するとき、自分自身に最大の成長が見込まれるように思います。私もそのようになりたいと思っています。

★53. 待つということ
 
  先回りしすぎないように、子どものペースに合わせて待つということ。
  また、子どものすることを先回りはしないけれど見通しを伝えることは大事なことですね。
  家庭ではどちらかというと「早くしなさい」と言った言葉掛けが多くなるかもしれません。子どもにとって早く出来ないようなことは、大人が時間の段取りを考えるといいかな。

★52. 子どもたちが幸せに過ごせる生活の場
 
  厚生労働省から来たリーフレット「保育所1.2.3」に「子どもたちが幸せに過ごせる生活の場」という文言が書かれていました。
  昔から多くの園で、家庭的な保育を目指して、努力してきた所ですが、気持ちはあっても実際には、教室のようなレイアウトであったり、くつろげるスペースは準備されていない場合が多いようです。
  ユリアメソッドでは、子どもたちがいつでもくつろげる場所を各部屋に2か所は準備しています。
  長い時間を保育園やこども園で過ごす子どもたちにとって、とても必要で大事なことだと思います。

★51. 「社会的時差ボケ」って?
 
  平日と休日の生活のリズムのズレのことなどを「社会的時差ボケ」というそうです。
  子どもの「社会的時差ボケ」は、肥満や学業成績に影響があることが報告されています。
  また「社会的時差ボケ」は、QOL(クオリティーオブライフ)や健康に大きく影響すると言われています。
  5歳児と小学1年生の間には、平日の起床時刻に段差があることが多く、小学校入学までに起床時刻を見据えて少しずつ早起きに慣れていくことが研究者によって勧められています。毎日を安定的に元気で過ごすために大切なことですね。
  昔からの言葉で言うと「生活のリズムを整える」ということですね。