保育の話をしましょう!!
その他もろもろ!  by ユリア

                                         

31~40

★40.全体に向けての話が伝わりにくい子
 全体での具体的な話が伝わらない、伝わりづらいという子どもたちがどこの園にもいると思います。そうした場合は個別での声掛けが必須となります。その伝え方も具体的なやり方を伝える方法から「だれだれちゃん見てみて」など、自分で見て考えて動けるように促していきます。同じような言葉掛けでも「みんなを見てみて」と対象が抽象的になると理解することが難しいようです。
 この自分で考えて行動出来るような言葉掛けは、第2へきなんこども園では、日常の中の毎日全保育教諭が心掛けている事になります。原則は同じですね。
 指針などに示されていることの実践とも重なることです。

 

 ★39.場面緘黙のある子
 年度が変わり、クラスが変わり、環境が変わったけれど、先生がいるから安心という状況からクラスが安心といった状況があるようです。
 話さなくてもいいことを保障されることが大事なことのようで、その子がそのままの状態を認められることが重要なことのようです。
 友だちもその状態を認めたうえで、遊びに誘ったり働き掛けをしていてよい感じです。
 また、先生の対応も、やりましょうではなく、楽しいよ~とササッと体を動かすことを促すような動き、やらせるではなくて、共感して楽しいよ~。という方向で誘ってみるようなことがよいそうです。
 また、その子の良い所を先生が表現していくことで、クラス全体がその子にとって居心地の良い場になっているということでした。矯正するのではなく、そのままの姿を認めつつ働きかけていきます。
 場面緘黙についてはNO.16にも書いてあります。
 

★38. 子育て支援というけれど?
 「東京都公立保育園研究会のいきいき子育て通信」を頂いて、その中に汐見先生の「子育て支援という言い方でいいの?」という記事がありました。その中に《おそらく「支援」という言葉が問題なのだと思います。支援する方がされる方よりちょっと上に立っているイメージなんですね。少なくても支援される方と支援する側は対等ではない》という文章がありました。第2へきなんこども園の子育て支援センターは、平成22年に国県の指定を受けています。
 当初から何かを教えるというスタンスではなく子育てって24時間絶え間なく続くことだからとにかくここに来たらゆっくり休憩してね。というスタンスで続けています。何かを指導するではなくささえるというスタンスです。
 保育も同じ所があり、子どもたちに何かをさせるからささえるスタンスを大事にしてます。
  
 

★37.頑固な偏食
 どこの園にもいるのではないかと思いますが白いご飯しか食べない。とか自分の中で決めたものしか食べないといった子がいます。
 なぜそうなっているのか理由は様々でそれを認めながら、食べられるような働きかけをその子その子に応じてしているところです。
 最近の園内研修の中で、働きかけの中に「五感で感じて、その食べ物を知っていく。」という視点を示唆して頂きました。具体的にはフォークでさしてみるといったようなことだそうです。
 視覚、見た目とか、臭覚、香りといったことはありましたが、触覚もありですか。
 
 五感を使ってですね!!
 

★36. 大人同士の言葉
 家で大人同士が感謝を言葉にしてますか。
自分の思っている事と異なる行いをする人に対して、怒りをぶつけたり、支配をするような言動はありませんか。親しいがために、自分の感情をぶつけるようなことはありませんか。
 
  そもそも異なる文化や生活感(家庭)で育った人が一緒に暮らすので、違うことが当たり前ですね。
一人ひとりを丁寧に見ていくことで、みんな違うということを認められるような大人に育ってくれるといいな~。

★35. 箸がきれいに持てない子が多くない?
 場合によっては年長児でも指先に力が入りにくかったり、手首の動かし方が難しかったりする子がいます。それぞれに事情はありますが、そうした子が増えているようです。先日、研修のために伺った園でもそうした状況がありました。鉛筆やペンを持つ時にも同じ事です。そこで、乳児が指先を使って遊ぶための玩具を幼児クラスにも備えることにしました。発達が年齢なりにしていなければ戻って遊びの中で沢山経験や体験が出来るように環境を整える必要があります。そしてやはり、その発達を必要としている子はだいたいはその遊びを選び楽しめるようで、熱心に遊んでいます。また反対に苦手で選ばない場合は、誘ったり促したりしています。
  


 ★34.お部屋(保育室)のレイアウト
 
 新年度を迎えるにあたり、各部屋の担任がお部屋を整えています。
毎年子どもの動きを見ながら工夫してレイアウトを決めていますが、それでもまた新しく素敵なお部屋が出来あがります。答えは1つではないということですね。同じ部屋なのに、なんだか広々して見えたり、ゆったりのびやかな中にも落ち着いたレイアウトに仕上がっています。


★33. 理解力の問題というよりは情報処理の問題
 
 伝えている事が届きにくい状況が起きるようです。声を届けるために、今している事を解説したり、質問したりするのではなく、している事を言語化して表現する事によってサポートする事が有効だそうです。
 発達を促すのにしている事を言語化して伝えるという事は、乳児に関わる時にもこうした接し方をして、成長発達を支える仕方と同じですね。


★32. こども園でのSDG's
 
 来年度(令和4年度)から月1回配布の園だよりと献立表をネット配信のみにしていきます。
この1月2月3月は、移行期間としてペーパーとネット両方出しています。
ネット配信するにあたり子どもの写真を載せるためにセキュリティーをかけての配信となります。




★31.「子ども主体」の保育というけれど・・・
 
 思い思いの遊びを通して・・・。と書かれているけれど・・・。
皆今の時代的にそうした保育へと転換していく事がトレンドとなっているようです。
保育業界の機関紙などにもそうした記事をよく見かけます。気持ちは同じですよね~。と思います。
しかし写真を見ると子どもの遊びの環境が見えてこない事がよくあります。
一人ひとりの子どもが遊びを自分自身で選べる環境を準備することが不可欠です。何もなくても子どもたちはそれなりに過ごしていますが、よく見るとブラブラしていたり・・・。そうして時を過ごしている場面が多いように思います。そうした時間をすべて夢中になって遊べる環境が多くの場所で整うといいなと思います。